水の硬度
水の硬度とは、水の中の「ミネラルの量」を表す一つの基準で、世界的に広く使われています。
「硬度」を決定するのは水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量。これを炭酸カルシウムの重さに換算して、ミリグラム/リットルという形で表現している。これはアメリカ硬度と言われているもので、これ以外にもドイツ硬度と呼ばれる表し方もあるが、ミネラルウォーターに関してはアメリカ硬度が一般的です。
硬度 | 単位 | 計算法 |
ドイツ硬度 | dH | 水100mL中の酸化カルシウム(CaO)の重量(mg)に換算 |
アメリカ硬度 | ppm | 水1L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウム(CaCO3)の濃度に換算した重量(mg:ミリグラム) |
軟水と硬水
硬度が低い水を軟水(なんすい)、高い水を硬水(こうすい)と呼んでいます。WHOが1984年に出した水質基準では、軟水と硬水は下記の表のように分類されますが、より細分化して表現されることもあります。
区分 | 硬度 |
0〜60 | 軟水 |
60〜120 | 中程度の硬水 |
120〜180 | 硬水 |
180以上 | 非常な硬水 |
日本の水道水の硬度は多くの場合30〜100ミリグラム/リットルですが、地域によって多少異なります。(厚生省の基準では300ミリグラム/リットル以下であることと定義)
軟水の特徴
- 炊飯や和風だしをとるなど日本料理全般に向いている。
- お茶を入れるのに向いている。
硬水の特徴
- ミネラル補給に役立つ。
- 石鹸や洗剤が泡立ちにくい。
- 洋風料理の調理に適している。